パラダイムシフト
パラダイムシフトとは、時代や分野において当然であること、常識とされていたことが劇的に変化することを言います。
かつて宇宙は地球を中心に全ての天体が回っているという「天動説」が広く信じられてきました。
ガリレオは太陽を中心に地球が回っているという「地動説」を唱えましたが、これがもとで宗教裁判にかけられ、「異端の徒」という烙印を押されていたのはよく知られた話です。
アイザック・ニュートンの万有引力の法則も『リンゴが木から落ちるのを見て重力を発見した』などという単純なものでは全くなく、大きな議論と反発に揉まれながらニュートン本人が何度も考察を変更して行き着いたものだと言われています。
このような「常識」と「真実」のせめぎ合いの歴史はこれまでもそしてこれからも続くものではありますが、それが今まさに起こっています。
非常識なことを言う人たち
イーロン・マスク氏が「我々はコンピューターシミュレーションの中で生きている」なんてことを言い出してシリコンバレーが大騒ぎになったニュースは記憶に新しいところではありますが、
そのイーロン・マスク氏が引き合いに出すスウェーデン人哲学者のニック・ボストロム教授の説とは、
- 1人の人間をシミュレートできる小さなコンピューターが1つの惑星ができるレベルで集まれば、コンピュータが惑星のシミュレートを実行する可能性がある。
- シミュレーション世界の中のシミュレーションされた個体は、自らがシミュレーションされたその中にいることには気づけない。
- 人類が現実と区別がつかなくなるほどのシミュレーションを作り出せる技術を持つレベルには到達出来ないとするのであれば、現在の我々がそのシミュレーションの中の住人である可能性が高い。
というもの。
自分で書いていてもちょっとよくわからくなってきてますが、とりあえずこういうのが今や世界経済を回している大物事業家や最先端の学者が言っていることです。
そのほかにも色んな面白い説を唱える人達がいまして、もちろん中には『シミュレーションではない』とする考察もあり、当然私ももっと深く突き詰めて論理的に解説するべきことなのですが、
学者でもなんでもない、どちらかと言うと賢くはない私が一番気に入った、一番簡単に腑に落ちる解釈は以下の通りです。
- この世界が「シミュレーション」だとすれば上位にそのシミュレーションを作った人間かコンピュータがおり、それが我々から見た「神」であるということ。
- 私たちは『己の人生』というゲームのプレイヤー本体ではなく、誰か(神)が操っているゲームのいちキャラクターに過ぎないということ。
自分自身がSimCityのビルの中をせわしく動き回る住人だったり、人生ゲームの車に差し込まれるマッチ棒だったり。ということです。
このように『人間』が誰かに操られているゲーム上のシミュレーションであると仮定すれば、
- 性格や才能、社会的な属性などが基本的な特性として個々にプログラムされていて、それらがゲームの進み方による環境の変化に影響されてどんどん変化する。
- 『既視感』『予知夢』など日常的な『脳の誤動作』による奇妙な体験は人にシミュレーションを意識させてしまう『バグ』である。
など
単に面白いだけじゃなくて色んな事象の辻褄が合う考え方ではあるんですね。
これらの奇抜で非常識な発想は、量子論から派生した『理論物理学』などの分野で研究されている『多世界解釈』やスピリチュアルな哲学的解釈がごちゃまぜになって発展しているものですが、
バーチャルリアリティやAIなどのテクノロジーの急速な進化からも窺い知れるように、科学と精神世界が融合しようとしている時代でもあります。
イーロン・マスクの発言はそれを象徴しています。
単にあなたや私がこれまで生きてきたたった数十年を振り返ってみればわかることです。
今日の常識が10年後も常識であることはまずないでしょう。
パラダイムシフトが起きるより前に移行の完了を
常識と非常識のその境目にあるのは、思考や持っている情報の質の違いです。
時代は非常識が常識化していくプロセスを繰り返し進化します。
成功者が知り得る情報の質も量も私たちとは当然違っていて、その情報を元にびっくりさせられる行動や言動があるので成功者らは非常識に見えるのです。
リアリティーのあるところで考えて話しているレベルとそれをきいて面白がっているレベルでは全然違いますが、
少なくともイーロン・マスク氏の説を聞いた時に『あり得ない』『バカバカしい』と思ってしまうのであれば、成功者からその思考を学ぶのは無理だということです。
古い価値観を捨てて思考を柔軟にして、その非常識な考え方を学んで知らなければなりません。
1パーセントの非常識な成功者から学び、同じように残り99パーセントを出し抜けばいいのです
そもそもが『中高年が今さら成功する』という非常識なことをやろうというのに『普通』でどうにかなるワケがありませんね。
それだけのことだと思っています。
ただほんの少し興味を持って学んでみることが出来さえすれば、思いの外価値観などすぐに変わってしまいます。
時流を読んで先回りするのは『受け入れる』という前向きな気持ちさえあれば意外と簡単なことなんですよ。
お読みくださりありがとうございます。