『ゼロイチ思考』とは
『ゼロイチ思考』は、勝間和代氏や堀江貴文氏の著書で触れられている『問題のある』思考法のことです。
簡単に言い表すと、物事を必ず『二択のどちらか』で判断する思考法です。
その際、『可能性を探る』という思考が全くなく、極端に都合が良いか、よくない結果しか想定していません。
”いい車を買えば女にモテるが、車を持たないと見向きもされない。”
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異性に好かれることと車の購入を分けて考えられない。
”一流企業に就職すれば幸せな家庭が作れるが、そうでなければ一生惨めな生活になる。”
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一流企業に入ることが幸せな家庭を築く絶対条件になっている。
損か得か、好きか嫌いか、やるかやらないか、白か黒か、善か悪か、幸か不幸か、生きるか死ぬかです。
その中間はありません。
『ゼロイチ』の由来
私たちが使っているパソコンやスマホはあらゆるデータを最小単位の『ビット(bit)』に分解して処理します。
『ビット』とは0(ゼロ)と1(イチ)の二進数のことで、常に、『ない(=0)』か『ある(=1)』かのどちらかです。
コンピュータは与えられた命令を『設問に対してYes (=1)か No(=0)のいずれかで答えなさい』という、ものすごい量の単純な命令に一旦分解し、さらに、それに対してものすごいスピードで
11100010101010100000111111011100111110001101001010101010101111111111110000000011010101....
のように 回答し、最終的にそれを私たちが扱える形に再度まとめ上げて、『はい!お待たせしました!』と画面に映し出しています。
これと同じ様なことを、たった一つの事象に対して、ものすごくおっそーい処理速度でやってるのが『ゼロイチ思考』のプロセスです。
自分も他人も傷つけてしまう
『ゼロイチ』に支配されていると『批判された=自分が全否定された』のように考えてしまいます。
努力はしていても、ちょっとうまくいかなくなると『努力が足りない!』とさらに自分を追い込んだり、反対に『これは自分には無理だ』と潔く全部諦めてしまう『完璧主義者』に多いようです。
このような『白黒はっきりさせる』考え方は『潔い』とも言えますが、『少しでも思い通りにならない、うまくいかないこと=完全に失敗』なので、ストレスを抱える原因にもなります。
それでも『ゼロイチ』を、自分の意思決定の際に発揮している分にはまだマシなのかもしれません。
このような思考を貫いている人は、他人のことも『損か得か』『善か悪か』といった二面性でしか捉えないので、
『一体何を企んでいるんだ?』
『なんで何の価値もないことにそこまで必死なんだ?』
『なんて馬鹿なことをしているんだ』
と、他人の行動に対してすぐに懐疑的、批判的になりやすい傾向があります。
自分の目には不合理な行動にしか映らなくとも、実際にはそれがその人にしか解らない生き甲斐であったり、趣味であったり、奉仕の心であったりするのかもしれません。
犯罪等の明らかな反社会的な活動でもない限り、それが白か黒かでは評価できない価値観である事を認めなくてはなりません。
人の魅力も物事に対する考え方も『白か黒か』だけでは表現できないところにたくさんあるのが普通です。
モノクロ写真にもその中間色に無数のパターンがありますが、それがある事でリアリティに欠けるということにはならないのと同じ事です。
グレーゾーンを認める
100を目指して努力した結果、30の結果が出せたのであればそれは大変素晴らしいことです。
失敗を恐れて何もしなければ成果は0なのです。
行動の結果、『今、なんとかなっている』のであれば、『そうそう最悪なことは起こらない』と、身を持って理解しているということなのです。
自分が『リスクの大きさに圧倒されて行動できなくなっている』と感じた時にこそ、『ゼロイチ思考』についての知識を活用しましょう。
私のまとめ
なんて色々偉そうに書いてますけど、書きながら『あーこれ自分のことだなあ』と思うところがあります。
(´・ω・`)
ふと頭の中をよぎった時、何か言う前に『これ、ゼロイチだな』と思うところを直していくしかありません。
(´-ω-`;)
今回もほんとうに勉強になりました。
お読みいただきましてありがとうございます。