『引き寄せの法則』は『胡散臭い』『どうしても信じられない』といった思考が混ざり込んでいると、良い結果を導くための法則としては絶対に作用しません。
なぜならこれは『法則』だからです。
つまり、否定的、悲観的な思考であってもそれを現実化してしまうということです。
『効果などない』と考えれば効果はありません。
『効果がない』という潜在意識の常識が作用しているからです。
『あなたの現実は全てあなたが引き寄せたものである』ということを受け入れることなくして、有効に機能することなどあり得ません。
今置かれている状況が悪ければ悪いほど、それはとても難しく感じられると思います。
それでも『ただ受け入れる』事さえできれば、願望実現の大きな助けとなることもまた『事実』なのです。
ですがこれで話が終わっては元も子もありません。
信じられない人、うまくいかない人にとっては引き寄せの法則を受け入れる助けこそが必要なのではないかと思います。
『なぜ効果があるのか?』『なぜうまくいかないのか?』を私なりにわかりやすく説明させて頂きたいと思います。
思考が現実化するメカニズム
まずは、『思考そのものが人体内の物質に影響を与えるエネルギー』であることを理解していただきたいと思います。
『水』は水素と酸素という二つの物質の化合物であり、物質です。
『水の流れ』は動力源にもなるエネルギーです。
『光』は『光子(フォトン)』という物質から成っていますが、光子の『波』でもあり、波であるならばエネルギーです。
体温など『熱』は物質ではなくエネルギーです。
なんだかややこしいです。( ̄∇ ̄)
科学的な定義とは必ずしも一致しませんが、まずは単純に、顕微鏡でどうにかでも見えるのは物質、どうしたところで目に見えない『力量』はエネルギーだと考えてください。
やかんに水を入れて火にかければ、炎から発せられた熱のエネルギーがやかんを伝って水素分子を振動させて水を沸騰させるように、エネルギーは物質に働きかけてその状態を変化させることができます。
同じく『思考』も空気や光という空間にある物質や、自分や他人の体を構成する原子や分子を振動させるエネルギーです。
一例として、プラセボ効果(=自己催眠効果)は自分の細胞に思考が影響している状態です。
レモンの切り口や梅干しをイメージするだけで唾液が湧き上がってくるのがその効果です。
黙っていても『怖い』『ムカつく』『退屈』『好き』『楽しい』といった感情は五感を通して自分や周囲に伝わります。
このように人の思考が発するエネルギーを『人の波動』と定義します。
外見を含めた雰囲気もその人の思考の表れです。
着飾る人、質素な人、単に無頓着な人など、どうあれそのような外見を実現しているのはその人の思考です。
言動や表情などでも『あの人がいるだけで、場が華やいだ空気になる』とか『あの人がいるとどうも場がギスギスした感じになる』といわれる人は、その場の空気、雰囲気をその波動で支配しているのです。
言い換えると『その人の思考のエネルギーに周囲の人の細胞が振動させられている状態』といえます。
波動同調の法則
『波動』は、電波や音波と同じく、規則性を持った周期的な『波』です。
その『波が』どれくらいの一定速度で向きを変えるのかを数値で示しているのが『周波数』です。
似通った周波数を持つ波動は、物質の振動を介して引き寄せ合い、同期します。
このことを、振動(=波)が持つ周波数(=振動数)そのものを使った実験で証明できます。
同じ壁にかけてある複数の振り子時計や、同じ台に置いてある同じテンポにセットした(=近い周波数を持った)複数のメトロノームは、それぞれが動き始めたタイミングによらず、最終的には完全に同期することで説明が出来ます。
(注:周波数を完全に電子制御されたメトロノーム同士では、それぞれが完全に独自の周波数を持つため、このような現象は一切起きません)
同じく人の思考は『波動』を生み、空間の物質を振動させて周囲にある近い周波数を持つものを同期させる、つまりは引き寄せる力を持っています。
先ほどの思考のエネルギー(=感情)による場の支配が可能なのも、似た者同士、同じような波動を持つもの同士が集まる、自分の身の回りには自分の興味のあるものしか置かないのもこのためです。
メトロノームも人の波動も、周波数が極端に異なるもの同士は同期しません。
全く物事に動じない人というのは、そこにある不安や恐怖の波動と全く異なる波動を持っているので同期しません。
たとえ近い周波数を持つもの同士であってもエネルギーを伝達して干渉できる『場』を共有していなければ、これもまた同期しません。
人同士の感情をシェア出来るコミュニティや物理的距離などの位置関係が成り立たなければ影響できないということです。
『引き寄せの法則』をメトロノームの同期現象で例えるなら、
近い周波数で同期している台から降ろして設定し直した別の周波数で同期している台に乗せ換えることによって『当然の結果を引き起こす』という考え方、
それはつまり、自分の周波数に合わなくなった環境を抜け出し、新たに選択した環境が持つ周波数に同期するということなのです。
そして新しく設定した周波数の環境をより明確にイメージするために『言葉のエネルギー』を使って波動を整える作業が『アファメーション』です。
言葉の強制力を働かせる
思考に言葉のエネルギーを加えることでより現象を顕著化させることも、逆に影響を遮断することもできます。
『思考』は潜在意識が持つ部分であり、対して『言葉』は顕在意識で正直に思考を表したり、『嘘をつく』ことが出来る部分です。
自分の思考と言動が不一致であれば、普通は言葉や行動を正して辻褄を合わせますね?
アファメーションの手順はその逆で、言動に思考(つまりは波動)の辻褄を合わせる作業です。
お分かりでしょうか?
振る舞うことが先なんです。
なので実は
『引き寄せの法則を受け入れらないから効果がない』のではなく、『アファメーションを根気よく実践しないから効果がない=受け入れられない』というだけのことなんです。
願望実現のためにアファメーションをするのではなく、既に願望実現しているかのような振る舞いの一つとしてアファメーションを実践することが重要になります。
少しはスッキリ出来ましたでしょうか?
まとめ
『引き寄せの法則』は言ってしまえば、願望実現を果たすために明確なイメージを持って行動するという『当たり前のこと』でしかないのです。
成功者の多くが『引き寄せの法則』を成功法則として重視しています。
成功者の中にははじめから『法則』と捉えて実践した人もいれば、『成功に至った過程を振り返るとそれだった』という人もいるでしょう。
本当に有効かどうかは自分が成功して知る他ありません。
考えるべきは自身の幸せなのですから、何も難しく考える必要もありません。
むしろ考えたことしか現実化しないのですから『引き寄せの法則』にとらわれることなく、単に『思考は現実化する』という事実を受け入れるだけで良いのです。
お読みいただきましてありがとうございました。