結論から言いますと、時代に淘汰されない最強の方法は
自分自身が『時代を見据えた新たな常識を持つ』ことです。
今回は自由を手に入れようとする、新しいことに挑戦しようとすると、なぜかそれを邪魔する旧世代型の思考についての考察です。
全く建設的ではない存在の『理由』
自己防衛本能やそこから派生する同調圧力は、人間の無意識に植え付けられた『常識』そのものです。
自己防衛本能は本来『危険を遠ざけて自分の身を守る』という大切な役割を担っています。
言い換えるとそれは自分の限界を定めているものでもあります。
自己防衛本能に従い、人間はどの時代においても『常識』という価値観を共有する事で自分たちの身を守ってきました。
その枠を超えようとすることを非常識な考えとして抑制し、
非常識な者が現れれば、それを同調圧力によって排除してきたのです。
それでもなお好奇心を掻き立てられ『常識』に立ち向かおうとする者は、『勇者』あるいは『異端者』などと呼ばれ、
『未知なるもの』に畏怖の念を抱く者たちからの賞賛と誹謗中傷を同時に浴びながらも『新たな事実』を発見する事で人類独自の進化に寄与してきました。
人類の進化において『勇者』あるいは『異端者』と『それを誹謗中傷する存在』はコインの表と裏の関係にあり、どうしても切り離す事ができないのです。
コペルニクスは天動説を説く事で受ける宗教弾圧を逃れる為に命がけでした。
細菌感染の概念がなかった時代の産科医であるセンメル・ヴェイスは『産褥熱(さんじょくねつ)を母体に感染させているのは医師である』と訴え続けたために多くの医師たちの反感を買い、精神病棟に閉じ込められ、最後は看守の暴力によって殺されてしまいました。
一見、無駄な存在にしか見えない自己防衛本能の賜物である外的圧力は、
人類が『急激な進化を恐れる』が故の、極めて『常識的な反応』でもあるのです。
自分の進化とアンチの存在はトレードオフ
あなたが精神的な自由を手に入れようとすると、己の常識を振りかざしてそれを批判したり、貶めようと躍起になる人が必ず現れます。
それが彼らにとって『非常識』で『不都合』なことだからです。
あなたが進化の過程でそのような人達と対決する必要はありません。
お互い他人の常識を否定することにいくら躍起になったところで自分自身が進化出来るわけではないからです。
『トレードオフ』であるという事は、
外的な圧力がかかった時点でその選択は正しく、間違った方向であればそれは進化ではなく、アンチすら湧かない
といった判断基準にもなるということです。
ですのでよほど反社会的な活動でもしない限りはむしろ叩かれる側にならないといけません。
自ら望んで進化することが重要
私たちが『非常識』でなければならないとは言っても、
コペルニクスやヴェイス医師のように人類の常識そのものを覆すといったような、命がけでとてつもないことではありません。
既にある非常識な考え方を受け入れて、既にあるモノを使いこなすだけの簡単なことです。
人類の常識を命がけで覆してきた先人たちの覚悟に比べれば、たかだか自分ひとりの進化で批判を受けることなどスケールの小さいしょうもない話だとは思いませんか?
裏を返せば、その程度の『覚悟』くらいは必要だということです。
せいぜい長生きしてもたった100年の人生です。
その間にホモサピエンスから別の種に進化するなども到底あり得ないのです。
ほんの数十年で築かれた古い価値観に縛られ、たった数年のスパンで訪れる時代の移り変わりにただ翻弄されているのではなく、スピード感を持って自分自身の進化を遂げるべきなのです。
言い換えると、私たちにそれ以上出来る事はありません。
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
Charles Darwin
”生き残る種とは、最も強いものではなく、最も知的なものでもない。
それは最も適応性の高いものである。”
ダーウィン
変わることを恐れず、むしろ楽しんで進化することを止めないことが健康にこれからの時代を生きていくことにも繋がるはずです。
必要なのはほんの些細な『覚悟』だけです。
これがブレさえしなければ、望んだ通りの未来をあなた自身の手で創り出すことが可能です。
いつも『常識』を疑い、同調圧力に屈せず、自分の選択を信じて行動しましょう。
そして楽しく生きていきましょう。
お読みくださいましてありがとうございました。