成功するには本能を上手に騙さなければなりません。
私たちは基本的に本能に従って生きているわけですが、それと同時に理性や理論を駆使して本能を騙すという事をやっています。
もし、成功していないという現状があるのであれば、それは本能に従った結果、もしくは理性や理論の部分に間違ったデータがあるという事です。
成功したいのであれば、自分の脳にある理性や理論のバグを取り除いて、成功者だけが持っている成功法則のデータで自分の思考を新たにプログラムし直す必要があります。
本能のまま生きている人はお金持ちにはなれません。
松田豊さんのお話によりますと、一人ビジネスにおいては本能をうまく使いこなせる人、感情的にならない人が成功するのだそうです。
成功するには本能の逆を行かねばなりません。冷静さでもって本能をコントロールするイメージです。
できない人は従業員として冷静な経営者のもとで働き、冷静な判断であなたの給料を決めてもらって、あなたの代わりに税金を納めてもらうと良いでしょう。というお話でした。
松田さんがここで言っているのは
『本能をコントロールする=顕在意識部分でのコントロールをする』です。
『顕在意識』と『潜在意識』
『顕在意識』は『識別・理性・意思・決断』など、人間が意識的に思考する領域です。
『潜在意識』は意識下にある領域で、顕在意識によって取り込まれた思考を『記憶・感情・感覚』などといった形にして蓄積するデータベース的な領域です。
どちらも、人間が生まれつき持っている『本能(主に生理的な欲求)』を、調節的に抑制する役割を担う部分です。
人に『自分を変えることは難しい』と感じさせるのは、価値観や習慣といった思考の大部分を支配している潜在意識の力によるものですが、
そのように潜在意識は顕在意識での思考を支配するものであると同時に、顕在意識を介して働きかけることによってその内容をコントロールすることもできるのです。
潜在意識の本来の役割
潜在意識の本来の役割は自己防衛本能を機能させることにあります。
あなたが不安を感じれば、潜在意識はあなたの身を守るためにあなたにさまざまな身体的反応を引き起こし、時には本能を抑制しているリミッターを外してでもあなたをその状況から遠ざける様に仕向けます。
『不安→怖い→逃げる、または戦う』という一連の動作が学習によって潜在意識に刷り込まれています。
このように潜在意識は合理性や大局的な視点といった思考をすっ飛ばしてより本能に近いところで直感的に機能する部分です。
学校教育によって潜在意識に刷り込まれた、将来への不安からくる『お金への執着心』もそれです。
例えば、臨時収入で1000万円あったとして、
- それを自分の事業や学びに投資してお金のエネルギーで増額回収しようとするのか?
- 『何かあった時のために』貯金する、または娯楽にかけて使い果たすのか?
このように書いてあれば『どっちが合理的なのか?』という判断で迷うことはないと思います。
模範解答ができますよね?
では、それが自分の身の上に本当に起こったとしても果たして同じ判断ができるでしょうか?
『あれもしたいこれもしたい、やっぱり貯金もしたい』という事にしかならないはずです。
このような『お金に執着しようとする本能』を潜在意識の力で正しくコントロールしなくてはなりません。
まとめ
お金への執着心を例に出しましたが、古い価値観に基づいた自己執着も成功法則にはありません。
成功者のマインドセットを自分にインストールするということは、今の自分の価値観では到底受け入れられないようなことも含めて実践する必要があります。
書店に溢れている『断捨離』という言葉から受けるような生ぬるいイメージではなく、学歴も職歴も実績も、家族や友人の理解も、そしてプライドも。
今持っているもの何一つ残らず捨て去るくらいの覚悟と勇気が必要なことです。
このブログのメインテーマである『中高年の』起業や副業において、これは極めて重要度が高い話になります。
ひたすら申し上げていることではありますが、『思考の柔軟性』こそが肝になります。
今回もお読みくださり、ありがとうございます。