引き寄せの法則を実践する手段の一つにアファメーションがあります。
『いまひとつアファメーションの効果が感じられない』という方のヒントになればという思いで、実際に効果があった方法を自分なりにまとめた記事です。
よかったら参考にしてみてください。
アファメーションとマインドブロック
引き寄せの法則のアファメーション:affirmation(肯定、断言、確言)は、
『現在形の肯定文』として『宣言』することで、自分の潜在意識にその内容を『現状』として認識させる。
いわゆる『自己暗示』の手法です。
まず、言葉が持つ強制力を働かせて『私は〇〇だ』と唱える。
『言葉が持つ強制力』以前に、より強力で、嫌でも存在しているのが潜在意識が持っている『思考の強制力』です。
例えば、『私は豊かである』という言葉でのアファメーションを行ったとします。
現実は借金まみれで毎日仕事に追われてクタクタだとすれば、その実情をよく知る潜在意識は
『現状に豊かさなどまったくありませんよ?』
という思考の強制力で、『私は豊かである』というアファメーションを直ちに打ち消してしまいます。
常に『思考の強制力』>『言葉の強制力』です。
アファメーションにおいて、『思考の強制力』が『言葉の強制力』を阻害している状態を『マインドブロックが掛かっている』といいます。
マインドブロックは言葉の解釈にある
私に掛かっていたマインドブロックの実例に沿ってお話しします。
とある(自分にとって)簡単な仕事を請け負い、思いもよらず高額な報酬を得たことがあります。
以下はその時の私の率直な感想です。
『こんなに簡単に稼いでいいのかな』
『この程度のことでこんなにお金を頂くなんて申し訳ない』
ある意味『謙虚さのあらわれ』とも取れる、このような考え方の根底にはお金に対するマインドブロックが存在しています。
『この程度の独り言のどこに否定的な言葉があるの』(*•ω•*)?
とあなたは思うかもしれません。
この場合、『簡単に〜していいのかな(=よくない)』『申し訳ない(=悪いこと)』という否定的な言葉が混ざり込んでいるのがわかるでしょうか?
お金を受け取ったことで浮かんできた言葉がどの様なものであれ、
それは
潜在意識に刷り込まれているお金に対する価値観を元に発している言葉であるということです。
『こんなに簡単に稼いでいいのかな』という、一見シンプルで無害な言葉の元になっている考えは
- 『苦労をせずにお金をもらうことは悪である』
- 『お金持ちは悪い奴ばかりだ』
- 『お金持ちは敵だ』
といった極端で単純な思い込みによるものです。
(これをゼロイチ思考ともいいます。)
これを読んで『バカにしてんのか!?そこまで思ってないわ!』と言いたくなるでしょうし、なにも『お金が悪の象徴』ではないことくらい誰しもが当然理解できると思います。
それでも潜在意識では違います。
試しに今、『お金持ち』に思いを巡らせてみてください。
会社の幹部、政治家、近所の大地主など誰でも構いません。
自分の心理状態をよく観察して、『別に問題ないな』と考えるより『やっぱりあいつらろくなもんじゃない』と考えた方がしっくりくるのであれば、やはりお金やお金持ちに対するマインドブロックがかかっているということです。
『金持ち=毎回黄門様や徳川吉宗に成敗される悪代官と越後屋』という刷り込みによって、『お金持ち=お金の力で立場の弱い人々を苦しめて肥え太る悪いやつ』とすっかり信じ込まされているのです。
(何も『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』が諸悪の根源だと言っているのではありません。そのような『世直し話』が長く大衆に愛されてきたということが言いたいだけです。)
お金持ちになりたくても潜在意識でお金持ちを否定していては、絶対にお金持ちにはなれません。
お金のアファメーションで違和感を感じる時は、それが『よくないこと』や『自分に相応しくない』という考えが必ず混ざり込んでいます。
このようにマインドブロックは『言葉の定義』ではなく『言葉の”誤った解釈”』に存在しています。
お金に対するマインドブロックを外す方法〜その1
マインドブロックを外すには主に2つの方法があります。
一つ目はブロックのあるワードそのものを回避してアファメーション文を作る方法です。
マインドブロックが掛かっているワードを特定する
まず、違和感を感じさせているワードを特定するために、しっくりきてしまうお金に関する否定文をいくつか書き出します。
- 『苦労をせずにお金をもらうことは悪である』
- 『楽にお金を稼ぐには悪いことをしなければならない』
- 『お金持ちは悪い奴ばかりだ』
ここでネガティブな解釈をしている主語にあたる名詞や形容動詞が今から扱うキーワードです。
- 『苦労(をせず稼ぐ)』=悪
- 『楽(に稼ぐ)』=悪
- 『お金持ち』=悪
キーワードをアファメーション文から排除する
マインドブロックがかっていると分かったキーワードを一切使わずにアファメーション文を作ります。
つまりこれは、『言い回し』だけの問題です。
直接対決でマインドブロックを『外す』のでなく、とりあえずその単語を『避けておく』だけでいいのです。
× マインドブロックのある言い回し | ◯ ブロックを回避した言い回し |
私は苦労をせずに稼いでいる | 私は大好きなことをして稼いでいる |
私は楽をして稼いでいる | 私はとても楽しんで稼いでいる |
私はお金持ちだ | 私にどんどんお金が入ってくる |
言い回しで回避しても違和感が拭えない場合はそのワードもマインドブロックが掛かっているということなので、さらに別の言い回しに変えてみてください。
お金に対するマインドブロックを外す方法〜その2
こちらはより簡単です。
ブロックの掛かったフレーズの文末を『〜して良い』と、許可を出す言い回しに変えて、ブロックを無効化してしまいます。
先ほどのブロックがかかったフレーズを例にしますと
× マインドブロックのある言い回し | ◯ ブロックを無効化する言い回し |
私は苦労をせずに稼いでいる | 私は苦労をせずに稼いでも良い |
私は楽をして稼いでいる | 私は楽をして稼いでも良い |
私はお金持ちだ | 私はお金持ちになっても良い |
最終的な言い回しに違和感がないのであれば、この方法で構いません。
例文を使わずに必ず自分で作る
他人に言われた『言葉だけ』をそのまま潜在意識になんとか信じ込ませようと一人でアファメーションをしてうまくいくとは考えにくいです。
先にも申し上げましたが、マインドブロックは『言葉の定義』ではなく『解釈』に存在するからです。
『言葉の解釈』は言葉から受けるイメージで『独自の定義』であり、『誤解』や『曲解』です。
私の場合、『私には巨万の富があります』ではディテールを伴ったイメージが非常にしにくいです。
『アラブの石油王じゃあるまいし、俺、関係ないかも〜?』『これは別に自分のために考えられたものじゃないな』というマインドブロックになってしまいます。
違和感そのものを潜在意識に解消させようとするのがアファメーションですが、それはあくまでも『現状認識の違和感』であって『言い回しの違和感』などではありません。
原文が英語であったためにこんなことになっているのだと思いますが、そもそも『豊かである』とか『巨万の富』だとかを、自分の状態を言い表す話し言葉として私は使いません。
それらの例文は『成功例』の背景を考慮したある意味、作者様のお節介な『作戦』が露呈した、自分用になっていないフレーズだからこそ違和感があるのです。
現実化している状態をしっかりイメージできるアファメーションをしなくては、潜在意識はそのような現実を引き寄せることはできないのですから、
一人で行うアファメーションに『違和感のある言い回しの排除』は必須です。
見え見えの落とし穴に『うわーやられたー(棒)』とか言いながら、ウケ狙いで落ちてくれるほど潜在意識は単純ではないからこそです。
(´・ω・`)
もちろん違和感を持ったままのフレーズでのアファメーションで結果を出すべく、マインドブロックのかかった言葉の定義そのものを辞書とアファメーションで正確に修正するのも有効です。
または修行僧のように朝から晩まで一日中そのフレーズを一字一句変えることなく完璧に唱え、それを根気よく続けることによって言葉の解釈ごと潜在意識を打ち負かす『力技』でも可能です。
ただし集中力も持久力もない中高年が一人で行うアファメーションに、そのような正攻法はあまり現実的ではないと思います。
例文は参考にとどめて、自分の現実を誰よりもよく知る『潜在意識がなるべく受け入れやすい表現』を使い、『自分専用の願望実現のフレーズを自分で』書けばよりリアリティの高いアファメーションが可能になります。
アファメーションにおける金額設定のポイント
物理的な制約を排除する
お金のアファメーションにおいては、『成果のサバを読んでおく』意味で少し高すぎる目標値を設定することは良いことです。
そこで『収益を上げる』という風に考えてしまうと、当然のことながらそこには『ビジネスモデル』という物理的制約が加わります。
例えば法人タクシー運転手が毎月100万円の収入を得ることは、ビジネスモデルとして絶対に『ありえない』設定となり、さらに余計なマインドブロックをかけてしまうことになります。
『宝くじが必ず当たる』では宝くじを、『株で儲かる』なら株を買うしかありません。
これを回避するには、お金を稼ぐ手段もアファメーションのフレーズから外します。
お金のアファメーションは、『その金額を達成するための手段ごと引き寄せる』と考えればいいわけです。
欲張りすぎない
『お金はありすぎて困るものじゃない』と考えてしまうのも貧困マインドからくる発想です。
『貰えるもんは貰えるだけもろといたらええねん』と同じです。
これはお金以外のアファメーションについても言えることですが、とにかく『あまり欲張りすぎない』ことです。
たとえ何千億とかでも明確にイメージできるなら別に構わないとは思いますが、
ただ漠然と必要ないものまでアファメーションしようとしてもかえってリアリティーが欠如してまた難しくなってしまいます。
お金のアファメーションですと、
『借金を解消して今の暮らしを苦もなく維持できるだけの収入』+『子供や親を喜ばせてあげられるだけのお金』
リアリティーを持つなら、せいぜい欲張ってみてもその程度ではないでしょうか。
『あったらいいなあ』で引き寄せるものは、『あったらいいなあ』とただ
( ¯꒳¯ )o0○(ポワーン
と思い続けている自分です。
『金額の設定で上限を狭める』とは考えずにただ段階を踏めばいいだけのことなので、具体的に『あるべき今の自分』を強くイメージすることに集中してください。
私のアファメーション文
以上を踏まえて、お金に対するマインドブロックも若干ありつつ、タクシー運転手をさっさとやめて楽な暮らしがしたい私がお金のアファメーションをすると、
『私の口座に(なぜかよくわからないけど)毎月100万円入ってくる!嬉しい!』
となります。
実際、私がアファメーションしているのはこの一文につけ加えて
『心から感謝します。ありがとう。』
となります。
これだけあれこれと書いておいてなんですが、あんまり深く考えずに出てきたフレーズが結局は一番自然だったりします。
まとめ
お金のアファメーションに付きまとう実に厄介な『マインドブロック』ですが、その存在を特定してとりあえず避けておけばよいと申し上げました。
マインドブロックを何もアファメーションによって直接解決しようと躍起にならなくても、学びを続けていればそのうちマインドブロックの元になっている『洗脳』と一緒に外れていくからです。
『学び』との相乗効果で願望実現を加速させるのです。
しらみつぶしにマインドブロックを外して回るのでなく、そのものに意識をフォーカスさせないように、
『潜在意識を書き換える=小細工せず(削ぎ落として)、現時点の認識を全て理想通りに上書きする』
と考えると、アファメーションがぎこちないものとはならずにスムーズにいきます。
あとは単にそのように振る舞えばよいだけです。
アファメーション文を作る時点から是非これらのことを意識してみてください。
最後までお読みくださいましてありがとうございます。